一年が過ぎました
2022年5月15日、6年間飼育したアルビノスッポンのタピオカが亡くなり、今日で一年が経ちました。
タピオカと一緒だった6年間の日々は、小さな頃は水カビ病になっていないか毎日甲羅や皮膚を観察し、臆病な性格だったため音を立てないようにしたり。
大きくなってからは毎日の水換えや温度チェック、フンの状態を見たり、リビングに離して遊んだり。
毎日が楽しくて忙しくて心配で、様子が分からない仕事中や旅行先でも、タピオカはどうしているかな?と考える日々でした。
タピオカが亡くなった日から、突然いつものルーティンが無くなり、どうしているのかな?と考える必要が無くなり、水が汚れて暴れてないかな?と心配する必要が無くなり、タピオカが快適に過ごすためのレイアウトを考える事が無くなり、餌や備品を購入する必要が無くなりました。
いろいろとやる事が無くなりましたが、他にやる事が増えた訳では無いのに一日はあっという間に終わります。
タピオカがよく登っていたスツールには、爪痕の穴が空いていたり、この物干しに自分から登って甲羅干ししてたなとか思い出したり。
当たり前の日々が変わると、今度は変わった後の日々が当たり前になるんですが、とにかくこの一年間は、タピオカがいた時よりも早かったなと感じました。
いつか必ずくるペットとの別れとその後の日々は、いざ来てみると、亡くなってから日が浅い間はただ悲しいし、他に方法があったのでは無いか?違う選択ができたんじゃ無いか?と考えている事が多くありました。
もうしばらくすると、タピオカがもう一度亡くなる事はない、水が汚れてタピオカが不快な思いをする事もお腹がすく事も退屈な時間を過ごす事も無い。これ以上悲しい亡くなり方、別れ方はしないんだな。という事を考えるようになりました。
もっと辛い別れ方があったかも知れないけど、この別れで良かったかも。
それに他の選択、もしもは存在しない。
違う選択をしていても必ず別れは来る。
自分が先に亡くなり、タピオカの最期まで世話できないよりは良かったんだな。と今では考えるようになりました。
別れ方はそもそも選択できない事が多いし、選択できても後悔するし。
そんな事を考えていた一年間でした。
ペットを飼育していると、とても楽しいし充実した日々を過ごせるけど、それと同じくらい心配事や大変な事、悲しい事もありました。
どんなに頑張ってもうまく行かない事もあるし、きちんと世話をしていても病気や事故で亡くなってしまう事もあります。
努力が足りないとか、選択が悪かったとか、そんなものではなく、何をしてもダメな時はダメだし、大丈夫な時は大丈夫。なるようになる。と思えるくらい、精一杯世話をするのが飼い主の役目だと教えてもらったと思っています。
大事なペットが亡くなる経験は、できれば避けたいものですが、飼育した日から別れる日が来る事も決まっています。
悲しいし、もっと長く一緒にいたかったと思うけれど、別れがいつ来てもそう思ってしまうから、それがたまたま一年前の今日だっただけ。
スッポンと一緒に過ごす事になるなんて、7年前は思ってもみなかったけれど、亀とは似ているけど違くて、泳ぎが早いし走るのも早い、不思議で攻撃的で食いしん坊、だけど臆病者。
いろんな魅力があるスッポンと過ごした時間があった思い出を大切にしていきたいです。
あの時の選択
↑マイクラのブロッククッションを発見したタピオカ。登りたいけど、軽いクッションなのでしがみついているみたいな状態に。
もしもあの時違う選択をしていれば、未来は違う結果だったかも・・・と考えてしまう事があります。特に辛い結果や悲しい事が起きた時には。
私は今まで亀、猫、金魚に犬、スッポンを飼育してきました。
スッポンのタピオカを飼育していた頃は亀や猫、犬達は既に事故や病気、寿命で亡くなっていました。
1匹のペットと6年間過ごす経験は初めてだったので、お別れも今までとは違った悲しみを感じています。
何度か経験してきたペットの死。
悲しいのはもちろんですが、どの子とのお別れも似ているようで違いました。
理由が自分のペット、家族のペットというような違いなのか、一緒に過ごした年月の長さなのか、亡くなった理由や状況なのか、はっきりとは分かりません。
どの子も大切なペットなんですが、その時々で死に対する考え、感情は違うみたいです。
今回は亡くなった直後より、その日の夜から翌朝が悲しみのピークで、その後は急に悲しくなったり平常に戻ったり、また急に悲しくなったり、いつもなら気にならない事がやけに悲しく感じたり、という事を何度か繰り返していました。
一番悲しい状態の時は食欲はないし、何をやっても楽しく無いし、周りの景色まで暗く感じました。
翌日は仕事へ行き、別のことを考える時間を持てたからか、だいぶ落ち着きました。
もちろん悲しい気持ちはあるけど、少し時間が経つと普段と同じ感覚に戻り、食欲も戻り、周りが明るく見えて気分も晴れて来て、これが死を受け止めていく過程の心理なのかなと思いました。
二日目も仕事へ行きました。
私が電話で話した内容の一部を聞いた先輩が、話の内容も分からないのに間違った解釈をしてあれこれ叱ってきました。
誤解だしそういう事がよくある先輩なので、普段ならちょっとイライラするくらいで終わりでした。
しかし今回は我慢できず「そういう事じゃないんです!一部を聞いて勝手な解釈をして、あれこれ言われるのがずっと前からストレスだったんです!」とハッキリ言ってしまいました。
なぜか無性に悲しくなり、先輩の前でも少し泣いてしまいました。
その先輩はキツイ言い方をする方で、以前からそうなので方言みたいなもん、と思っていたし面倒見も良く感謝しているので、面と向かって怒ってしまう事は今までありませんでした。
しかし今の私はまだ普段とは違う精神状態なためか我慢できませんでした。
この件は大した事ではなかったのでハッキリ言って良かったんですけどね。
先輩は謝ってくれたし、今まで勝手に我慢してキレたのは私です。
先輩は教えようとして良かれと思って言っていただけなのに。
そこまで言う必要が無かったかも知れませんが、今はダメって感じでした。こんなにキレっぽい自分が居たのかと自己発見しました。
先輩ごめんなさい、タイミングが悪かったんだよ(^_^;)
翌日、情緒不安定だった事も伝えて先輩に謝りました。ハッキリ言ってくれてよかったと先輩は言ってくれました。
以前より職場でのストレスが減ったので良かったです。
悲しい事があった人には些細な事でも嫌な事は言っちゃダメですね💦自分の事ですからよく分かりました。些細な事で異様に怒ってしまったり悲しんでしまったりするのは、こういう状態の時みたいです。
大人の対応ができない人がいたら、何かあって普通の心理状態じゃないのかも?と思った方がいい時もあるかも知れません。
自分の機嫌で相手に八つ当たりするのは良くないと分かっているつもりだったし、そういう人にうんざりしていましたが、イライラしている時、眠い時、空腹の時、忙しい時に理不尽な事をされて我慢できても、私は悲しい時はいつもはできる我慢ができない、些細な事で悲しみを感じるみたいです。
そんな感じで平日を過ごしていました。
タピオカが亡くなったのは、夜に水中ヒーターが故障して水温が高温になったのが原因かと思われます。
なので毎晩、なんでもっと早くに故障に気付けなかったんだろう、水槽に手を入れるタイミングで気付けたら、違う時間帯なら、夜様子を見ていたら、新しい水中ヒーターなら故障しなかったのかな、あの時こうしていれば、など今となってはどうにもならない事をいろいろ考えて泣いていました。
あれこれ後悔していたそんな時、昔プレイしたRPGゲームのストーリーを思い出しました。
主人公は最初、育ての親が示してくれた道を進もうと出発します。
しかし理不尽な扱いを受け、自分の出身地を伝えたためになぜか故郷の村は滅ぼされてしまいます。
自分のせいで、故郷が滅んでしまったと悲しむ主人公。
その後、選択や挑戦、失敗をしながらも仲間達に出会い、町の人々と交流し、協力しながら問題を解決して進んでいきます。
しかし、RPGゲームでは珍しくそのままボスをやっつけて世界が平和にという展開にはなりません。
順調に日常を過ごしていると思っていた主人公と仲間達。
ある時、正しい選択をできず(この時は正しいと思っていた)、世界を滅ぼされてしまいます。
主人公はなんとか生きていましたが、仲間は一人亡くなってしまい、世界は荒れ果て、とても悲しく自責の念と後悔の日々を送ります。
しかし、そんな世界でも人々は復興に向けて協力し、以前ほどでは無くても日々の暮らしを取り戻します。
主人公は正しい選択をできなかったと悔やんだけど、仲間たちと協力して滅んだ世界でなんとか生きた日々がとても大事な経験になった事や、そんな環境だからこそできた事、会えた人がいました。もちろん亡くなってしまった人もいました。
そんな日々を送り今の環境も落ち着いてきました。
そんなある時、やり直したいと何度も望んだ瞬間をやり直せるかも知れないチャンスが訪れます。
しかし、それは今いるこの世界が消滅して、やり直したい瞬間の少し前の過去へ戻るというものでした。
私は悩みました。
ゲームは何度でもやり直しができるから良いとよく言うけど、私にはこの選択がそうとは思えませんでした。
なぜなら、これまで主人公はいくつもの選択をして、この世界だから起きた問題に挑み、出会えた人と協力して築いてきた日々があったからです。あの瞬間をやり直せるくらい過去へ戻って、望んでいた未来に訂正したら、その部分だけは良いかも知れないけど、今までの日々が消滅しても良いのか?今の世界は確かに酷い事もあってたくさんの人が亡くなったけど、その悲しみと苦労を乗り越えて、この世界で懸命に生きている人と動物達がいます。それを無かった事にしてまで、あの時の選択を訂正するべきなのかなと。
主人公と今一緒にいる仲間、環境は少しでも選択が違えばこうはならなかったかも知れない。
過去へ戻ったら、今の仲間たちは消滅して、過去のあの時の状態の仲間たちに会い、また関係を構築する事になる。世界が滅ばずに済むなら良いに決まっているけど、どうにも自分を取り巻く環境や仲間達と大変な世界で過ごした日々が消滅するのが辛かったです。
ゲームの仕様上、主人公は過去へ戻らないとストーリーが進まないので仕方なく戻りました。
そして、やり直したかった瞬間が訪れます。
何度も頭でシミュレーションしていた解決策。
今の私にとってはあの日より前に水中ヒーターを新しいものに交換するか、水中ヒーターを使用しない事です。
主人公はその瞬間を無事訂正し、その時望んだ未来が訪れます。
訂正前の世界で亡くなった仲間は死なずに済み、世界の滅亡は免れます。
望んでいた未来が訪れて幸せのはずでした。
しかし主人公は過去を訂正するために消滅した世界が忘れられません。操作している私も最初に経験した滅んでしまった世界でやっていた行動を取ろうとしていました。
あの時苦楽を共にした仲間達に会いたい、話したい、行動したい、見ておきたいなど些細なものでしたが、どれも大切だったと思いました。
ゲームでは過去へ戻り世界に平和をもたらして本編のストーリーは終了します。
このRPGゲームをプレイする前は、人生やり直しができるなら良いに決まっている!と思っていました。
でも、プレイして選択を'間違えた'とされる方の人生をゲームの世界で歩んでみて、選択を間違えたとしても、その後訪れる日々はこの選択をしたから感じられた幸せがあり、出会えた人がいました。
人生は一度しかないし訂正できない、でもこれで良かったと思える事がたくさんありました。
これらはこの'間違えた'人生でしか経験できないものでした。
訂正してすぐ後の'正しい'人生は確かに一部の悲しみが少なくなったように感じました。
しかし、いつも間違えた人生で出会った人、乗り越えた事、経験した事を求めていました。
過去を求めて未来から戻ってくる事をタイトルにしたゲームでしたが、私が求めていたのは、正しい選択の過去でも未来でもなく、どんなに間違っていてもやり直したくても最初に選択した世界でした。
それくらい大切な経験が最初の人生にはありました。
それに、訂正した'正しい'人生でももちろん辛い別れや後悔はあります。
ふとこのゲームのストーリーと、このゲームで感じた事を思い出して、タピオカとお別れした悲しい気持ちが少し楽になったような気がしました。
ゲームみたいにやり直しができて、タピオカを延命できても、必ずお別れの日は来ます。
ペットも人間も死亡率は100%と分かっていても、その時がくれば悲しいのは当たり前です。
今タピオカとお別れしたから、あたたかいコメントを頂けて見ることができる場があったのかも知れない。
何年後かは更新できなくなっていたかも知れない。
タピオカが病気や怪我で苦しみながら亡くなったかも知れない。
自分がタピオカより先に亡くなり世話できる人が居なくなったかも知れない。
災害に見舞われてタピオカが行方不明になって生死不明になりお別れできなかったかも知れない。
あやまってタピオカを落とした事が原因の怪我で死亡させるかも知れない。
など様々な可能性が考えられました。
どんなに頑張っても、死亡率100%は変えられないので、せめてお別れの仕方を変えれないかと思っても、今度はタピオカと昨日まで楽しく遊んだ時間が無くなるかも知れない。
現実にはあり得ない事ですが、過去に戻ってやり直しする事がどういう事かストーリーに組み込まれたこのRPGゲームは、とても大切な事を教えてくれました。
それは人生どこでどんな選択をしても、その選択を間違ったと思っても、その先の人生は、その選択でしか体験できないものだという事です。
当然人生やり直しができないので、この選択をした人生が全てなんですが、どう頑張ってもタピオカを救えないし、亡くなった事は悲しいけど、いつか来る別れが今だったという事、今だから良かった事もたくさんある(旅行中などタピオカと長期間離れている時に起きた事故ではないためいつ頃亡くなったか分かる、亡くなる前日もリビングをお散歩したり水換えしたりおやつをあげたり、タピオカの世話をできる限りの事を全て行っていた)事、もっと悔いが残るタイミングでお別れする場合もある中、土曜日にたっぷり遊んで、日曜日の時間がある時に亡くなったのは、RPGゲームでの'間違えた’人生でしか経験できないものです。
タピオカが居る日々は幸せで楽しかったです。居なくなった後の日々は寂しいけれど、変わらないものもあります。
タピオカが夜お風呂で泳いでいる間、水換えをして、たまにタピオカの様子を見ながらリビングでテレビを見たりスマホゲームをするのが毎晩の日課でした。
タピオカはお風呂で泳いでいる様子を見られるのが好きではなかった(きっと内密にお風呂の栓抜き作戦を実行したかった)ため、飼い主は席を外す必要があったからです。
今もこの時間帯はリビングでゆっくり過ごす事でタピオカの姿は見えなくてもタピオカが側にいるような気持ちで過ごしています。
タピオカと過ごした日々を思い出しています。
タピオカとの出会いは6年前の1月。
旅行へ行っていた母と弟から、お土産という事でもらいました。
スッポンを飼育するんだ!というしっかりとした覚悟をする前にお迎えする事になってしまい、最初からいろいろ準備に困りました。
家に到着したばかりのタピオカは、道中不安だったためか、すぐに砂に潜って出てこなくなってしまいました。
小亀が砂にこんなに早く潜るなんて知らなかったのでびっくりしました。出てこないけれど大丈夫なのかな?潜り過ぎて困っているんじゃ?など、この時はスッポンの驚異的な身体能力を知らなかったため、心配していました。
水カビ病になってしまった時は、このまま悪化したらどうしようと不安で仕方なかったけれど、イソジン風呂に毎日入っていたら治ったね。
小さな頃は砂の中にずっと潜っていて、たまに首だけ出して呼吸したらすぐに砂に潜ってしまってなかなか姿が見れなかったタピオカ。
こんなに臆病だったけれど、ある時脱走して机から降りて、更には階段まで下って、玄関の下駄箱の下で寝ていた事があったタピオカ。
見つけた時は本当に嬉しかったし安心したけど、今でもどうやって5センチくらいの子どものスッポンがそこまで移動したのか謎です。
その後もしばらくは砂に潜っていたタピオカ。大きくなってきて砂利にしてからは、姿を見せてくれる日が増えたね。
砂利の中でフンをするからなかなか綺麗にならなくて大変だったよ。
フードストッカーから衣装ケースの水槽に引っ越ししてからは、砂利が無くても平気になったね。
寝る時は潜りたいみたいで、よく前足でホリホリしていたね。砂利も夜は入れてあれば良かったね。
いつも綺麗な水ならいいなと思って、90センチ水槽と濾過装置を設置して見たけど、思ったより狭くて濾過装置もタピオカのフンで一発で汚れちゃったね。透明度は凄かったから、中がよく見えて良かったけれどね。
運動不足が心配で、浴槽での水泳を始めたら、ものすごい速さで泳いでいたね。
桶にすくった水を流すと追いかけて噛みついていたね。最初はたまに泳いでいたのが、毎晩になって夏場は朝風呂に入っていたね。
いつの間にかお風呂の栓を抜くようになって、どうやっているのか不思議だったよ。
水が無くなった浴槽の底に乾いた状態で佇んでいた時は不機嫌そうだったね。
初めてリビングのお散歩をした去年は、どうしたらいいか困っていたね。
何回かお散歩したら慣れてきて、登る事に目覚めたね。コタツにスツールに束ねた新聞紙、カゴ。なんでも登ろうと挑戦していたね。必ず登るぜ!って感じで、危ないからやめさせようとしても、何回も挑戦していたね。登り切ったら上でゆっくりするのかと思いきや、すぐに降りちゃうんだよね。ゴールより道中を楽しむタイプなの?
初めての甲羅干しは、部屋干し用のハンガーラックだったね。足を伸ばして甲羅干しのポーズをしていたけれど、タピオカが甲羅干しをする所を初めて見たから、踏み外しちゃったかと心配したよ。
土曜日の午前中はリビングでお散歩したね。
お散歩する部屋は同じだけど、登ると決めるものはいつも違ったね。
この時は座椅子に登っていたね。
タピオカがお散歩するリビングでゆっくり過ごせて良かったよ。
あの時の選択肢以外は存在しないので、タピオカがそばに居る日々があったこと、思い出に感謝して日々過ごして行きたいと思います。
タピオカは自由になったんだ。と思うのが私にとって一番しっくりきました。
これでアルビノスッポンタピオカのブログ最後の更新とします。
今までご覧頂いた皆様、コメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。
↑お風呂で泳ぐタピオカ
↑お昼寝するタピオカ
足が浮いてるのが珍しいと思って撮影
タピオカが亡くなりました
5月15日(日)の朝、タピオカが亡くなりました。
死因は恐らく水中ヒーターの故障による水温の上昇によるものだと思います。
朝、いつものように餌を入れようと水槽を見るとタピオカはまだ眠っているように見えました。
朝は早起きで餌くれダンスをするタピオカ。
おかしいなと思いながら、水槽の蓋を開けるとタピオカは後ろ足を伸ばしたポーズで目を閉じていました。
水槽の水に手を入れると水温が異常に高くなっている事に気づき、水中ヒーターの水温設定を見ると28度になっていましたが、ランプがついてずっとヒーターが付いているような状態になっていました。
すぐにタピオカを水槽から出しましたが、既に亡くなっていました。
心臓マッサージをしてみたり、鼻に入った水が出るようにしてみたりしましたが、皮膚に少し傷がついてしまうだけでした。
なんでもっと朝早く様子を見なかったんだろう。もっと早く異変に気づけたらもしかしたら。などいろいろと考えてしまいます。
昨日は土曜日で家にいたので、午前中はタピオカをリビングに出して、いつもみたいにいろんな段差や箱の上に登って遊んでいました。
水換えを済ませて、お散歩で疲れたタピオカを水槽に戻してお昼寝していました。
夜もいつもと同じようにお風呂で泳いで、水換えした水槽へ戻して寝ました。
生きているタピオカに会えたのはこの時が最後でした。
いつもと同じルーティンをして、日曜日の今日もまた同じように朝が来て、餌を食べたらリビングで散歩をして、午後はお買い物へ行って帰ったらお風呂でタピオカが泳いで水換えした水槽で眠る。まだまだこの日々が続くと思っていたので、突然のお別れとなり、まだ驚きなのか悲しみなのか喪失感なのかよく分からない心境です。
いつかは来ると思っていたお別れですが、まだ先だと思っていたのと、昨日まで元気だったのが朝突然亡くなったのでショックでした。
タピオカは暴れた様子もなく、本当に眠っている時に亡くなったようだったので、苦しんだ様子がないのがせめてもの救いでしたが、やはりいろいろ考えてしまいます。
6歳4ヶ月でした。
今までタピオカのブログをご覧いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
タピオカの新たな近況報告ができなくなってしまいました。
初めて飼育したスッポンだったタピオカ。
分からない事がたくさんあり、成長記録といろいろ知りたくて始めたのがこのブログです。
いつもコメントをしてくださった方、いろいろ新たな発見がありブログを書いててとても楽しかったです。ありがとうございました。
昨日リビングでお散歩している時のタピオカの写真です。
座椅子に登ってご機嫌な様子でした。
最近リビングでお散歩できるようになったので、泳いでいる時とは違うタピオカを観察できるようになったのは、とても嬉しくて楽しい日々でした。
このような形でのお別れになってしまいましたが、タピオカを飼育する事ができてとても幸せでした。タピオカに感謝してお別れしようと思います。
河童の正体は?!
UMAの正体に迫る!!みたいな番組が昔から好きでよく見ていました。
いつも調査中!とか分かり次第報告!で終わっちゃうんですが(^^;)今回はもしかして何か分かったのかも?と思いながら楽しんで見ちゃうので、それはそれで良いのかも。
目撃情報があった川や湖を捜索している時も見ていて面白くて、そこに生息する生き物を発見し、正体はこの生き物を見間違えたのか?みたいな展開がよくありますよね。
その可能性は高いけど、未発見の生き物がいたら良いな〜と思いながら楽しんでいます。
有名なUMAであるネス湖のネッシーの正体を探るために、湖に住む生物のDNAを調べた結果、ナマズがたくさん生息している事が分かったというニュースを以前見ました。
ネス湖には大型の爬虫類が棲息するには餌となる生物が少なく、ナマズを見間違えた可能性が高いというのがこの調査の結果でした。
未知の大型爬虫類や、巨大スッポンがネッシーの正体ならいいなと思っていたので、ナマズを見間違えたかもしれないという結果は少し残念でしたが、ネッシーを目撃したという情報の多くは地元住民やネス湖の漁師ではなく、観光客などのあまりその場所をよく知らない人が多い事が興味深いと思いました。
自然の中に住む生物の様子は図鑑やテレビで見るものとは違い、個体差や環境で見え方が大きく異なるし、知識として知っている生物でも実物を見てすぐにその生物の特徴から種類を判別する事は、動物に興味がある人でも難しいと思います。
自然の中で暮らす生物の多くは目立たないように体の色は保護色をしていて、全体像が分かりにくい事が多いし個体差もあるのでUMAの正体のいくつかは既知動物の誤認とされているのも納得です。
アップで見たタピオカの甲羅のお尻側は見慣れていても不思議な見た目をしています。
タピオカ以外のスッポンを自然の中で見ても、すぐにスッポンって気付かないかも。
この既知の動物の誤認ですが、既知と言っても全ての人にとってでは無いので、その生き物をよく知っている人が見た時と知らない人が見た時ではかなり印象が異なる生き物がたくさんいると思います。
例えばスッポンとか(^^)
スッポンは亀よりもしっかり姿形を見たことが無くて実際はよく知らない人って結構いると思いませんか?
スッポンの特徴は長い鼻、表面と縁が柔らかい甲羅、水かきと爪がある手足などですが、私はスッポンのタピオカを飼育するまで正確にスッポンの特徴を知りませんでした。
ちなみにスッポンは爬虫類では珍しく唇があります。
飼育を始めて最初に気付いたのは、鼻が長い事です。今までは口先が長く尖っていると思っていたので、鼻がシュノーケルのように長くなっていて水面にちょっと出して呼吸をする様子を見た時には驚きました。
スッポンの鼻は長いなんて情報、そんなに一般的に聞かないし。
餌を食べる時には当然口を開けて食べるので、長いのは鼻で口が長い訳じゃないんだな〜なんて思いながら小さなスッポンが餌を食べる所を観察していました。
以前クサガメを10年くらい飼育していましたが、スッポンは亀と似ている部分もあるけど全く違う特徴や習性もあります。
例えば、砂に潜るのが得意でそのまま寝ちゃう事が多いとか、体だけ砂に潜ったまま首だけ伸ばして呼吸したり餌を食べるとか。
とても早く泳げるかと思えば、亀の仲間でも陸上を走るのが速いとか、想像を超える能力を持っています。
亀を見慣れていてもスッポンを飼育し始めてようやく気づく事もあるので、初めてスッポンを池などで見かけたら不思議な生き物に見えるかも知れません。
見た目だけでなく、スッポンの意外な素早い動きを目撃しても謎の生物に見えるかも。
夜行性のスッポンが池のそばで甲羅干しをしている時に人の気配に驚いて陸地を走って逃げて池に飛び込んだりしたら、その正体が亀の仲間のスッポンとは思わないかもしれません。
スッポンが走るって知らない人なら尚更、夜池にいた素早く動く水掻きとクチバシ、甲羅のある謎の生き物だと思うはずです。
ということは、スッポンの特徴を持ったUMAの正体の一部はスッポンかも知れません。
スッポンの色は茶色に近い緑色、オリーブグリーンなどと表現されますが、河童の特徴は緑色の皮膚に甲羅、水掻きのある手足、クチバシと頭にお皿のようなものがある等ですよね。
タピオカが甲羅干しをする時、よく足を伸ばしているんですが、その足がだんだん河童に見えてきました。本物の河童を見た事が無いのに、きっとこんな感じかな?!という見た目をしています。河童の手のミイラってこんな感じだったような(^^;)
未知の生物って言っても見たことのある動物の特徴と結びつけてしまって本当の特徴が伝わらなかったり、知っているはずの動物なのに周囲の環境や状況、生物の個体差や目撃した体の部位などによって未知の生物だと思ってしまったり。
本物の未確認生物の情報が入ってくれば良いのにな〜正体は巨大スッポンでした!って報告も良いな〜と思いながら、タピオカのお散歩する様子を見るのが最近の楽しみになっています。
スッポンの寝相
スッポンは水底の砂利や泥に潜るのが好きです。
寝る時も体は砂利に隠して首だけ伸ばせば呼吸できる深さに潜っている事が多いです。
↑小さな頃のタピオカ。
ほとんど一日中砂の中に潜っていました。
タピオカが小さな頃や、まだ飼育環境に慣れていない頃にはこの首だけ伸ばせば呼吸できる深さに体は全部砂や砂利に潜るスタイルで眠っていました。
そのため、眠っている状態のタピオカをゆっくり観察できるようになったのは大きく成長して砂利や砂が必要無くなってきた3歳半頃からでした。
↑ずっと砂利に潜っているほど臆病ではなくなったけど、まだ少し砂利がないと落ち着かない2歳半くらいのタピオカ。
物音がすると砂利に潜ってしまうので、撮影に苦労していました。
環境に慣れてきて、たまに砂利に潜らず眠る時が増えてきたら徐々に砂利を減らして砂利の無い水槽に慣らして行きました。
この頃からたまに浴槽で泳ぐようになりました。
砂利がなくても落ち着いて眠るようになった現在では、いろんな寝姿を見せてくれます。
最近見せてくれた面白い寝方がコレです↓
最初は頭とかどうなっているのか分かりませんでした。
水中ヒーターのケーブルにつかまって、体を浮かせて眠っていました。
足を伸ばして寝たかったのかな?
散歩の後のお昼寝の時は、水槽の底で首を甲羅にしまって寝ている事が多いです。
なぜか明るい場所に向かって寝ます。
夜寝る時は水中ヒーターのケーブルの間に挟まって寝るのが落ち着くみたいです。
タピオカの普段の様子を知らない人が見たらケーブルに引っかかって動けなくなっているようにみえるかも(^^;;大丈夫です。自力で脱出できます。
あんまり見てると起きてしまいます。
音をたてないように気を付けているのに、なぜかいつも見てる事がバレちゃうんですよね。
スッポンの繊細な感覚がなせる技かもしれませんが、いつも不思議だなと思っています。
寝る時間帯や気分でいろんな寝相を見せてくれるタピオカでした。
温玉
炊飯器に熱湯を入れて25分くらい保温すれば、温泉卵が作れるという情報をネットで見て、早速作ってみました。
無事に黄身がトロッとしつつも固まり、白身も良い感じにできました。
炊飯器に温玉モードがあった事に後から気がつきました(^◇^;)普段使っている電化製品に知らない機能があったりしませんか?もしくは全然使わない機能で忘れているとか。
目玉焼きは簡単なので朝食によく作るけど、温玉が簡単に作れるのは嬉しいです。
目玉焼きを作った時に白身の部分をタピオカのおやつに少し水槽へ入れると、夢中で探してとても喜んで夢中で食べます。
与えすぎは良くないですが、たまに犬や猫に缶詰のフードをあげると喜んで食べるように、普段とは違う餌をあげるのも良いですよね。
卵の白身や黄身をあげるととても水が汚れやすいので水換えをこれからやるぞ〜という時に少しおやつとしてあげるのがオススメです。
温泉卵を初めて作った記念にタピオカにも試食してもらいました。
スプーンで少し白身をすくって水槽へ入れると、匂いでおやつに気づいたタピオカが辺りを探して、見つけると吸い込むようにして一口で上手に食べました。
卵を食べてる時のタピオカの動きは素早くて撮影が難しい💦目が必死です。
次に黄身をあげてみました。
実は黄身をあげるのは初めてです。
というのも、いつも卵をタピオカにおやつにあげるのは朝食用の目玉焼きだったので、朝から黄身をあげて水が汚れるのを防ぐため白身をあげていました。
今回温玉を作ったのは夕方だったので、水が汚れてもいいや〜って事で、少しトロっとした黄身を水槽に入れました。
黄身もあっという間に吸い込んで食べてしまいました。
よほど美味しかったのか、水槽の底や角をくまなく探していました。もっと食べたいみたいですが、ほどほどにしておきます。
美味しいものを食べるとご機嫌なので、たまには温玉の日があるのもいいかもしれません。
水槽で飼育しているので、どうして退屈な時間が長いと思うので、お散歩やおやつなどのイベントでストレス発散してくれたらいいな。
おやつに温玉を食べたタピオカでした。
ハンガーラックにて
水槽内に甲羅干し用の陸場を作っても一度も甲羅干しをしなかったタピオカ。
自然な岩風の洞窟とか、吸盤でくっつくタイプとか、磁石で固定するものや、石鹸置きの上にウレタン素材の板を付けたものなど、いろんな甲羅干しグッズを用意してはただの水槽の飾りになっていました(^◇^;)
図鑑にはスッポンを健康的に飼育するには甲羅干しは不可欠って書いてあるのに💦
甲羅干し大好きって書いてあるのに(´ー`)
それぞれのスッポン本人(本亀?)に聞かないと分からないですね。
リビングでの部屋散歩をするようになったタピオカは、いろんなものに登るのが好きで、最近では洗濯物を室内で干すためのハンガーラックの下に登るのがお気に入りです。
最初は登ったら降りるを繰り返していましたが、暖かい日が多くなった最近では、このようなポーズでしばらくのんびりしています↓
なんか面白い(*´∀`*)
足を踏み外した訳じゃないんですが、最初は少し心配になりました😅
足を伸ばしているし、リラックスしているのかな。
ん?もしかしてコレは!ヽ( ̄д ̄;)ノ待ちに待ったタピオカの甲羅干しでは?
いろんな角度、ポーズで甲羅干しをしているようです。
ここならお腹も乾くに甲羅干しをする場合にピッタリです。暑くなったら自由に移動できるし安全です。
部屋干し用のハンガーラックを使って甲羅干しを始めた辺りもなんだか面白いですが、今まで水槽内に甲羅干し台を頑張って設置しようとしていた時期はなんだったんだろう。
甲羅干しを今までしなくて心配でしたが、タピオカの場合は、ある程度成長して自分で好きに散歩できるようになったら気分で勝手に手頃な場所を見つけて甲羅干しをするので、別に飼い主があれこれ水槽に入れたり、強制的に甲羅を乾かしたりしなくても、可能な限り散歩させてやれば勝手に甲羅干しするから心配不要という事でした。
皮膚の病気もないし、タピオカは別に水槽内では甲羅干しする必要はなかったみたいです。
見ることは無いと思っていたタピオカの自主的な甲羅干しを見ることができて嬉しかったです(*´∇`*)
水槽内でも甲羅干しをするスッポンもいるけど、しない個体もいる。散歩中にだけ甲羅干しする個体もいるという新たな発見をしました。
同じ種類のスッポンでも、習性や好みはいろいろあるみたいなので、ちょっと違うなという事はあるけど、健康的に育ってれば多少の事な個性って事で大丈夫なんだと思いました。
タピオカが初めて自主的に甲羅干しをするようになった報告でした。